歯の機能を取り戻し、
快適な毎日を
歯を失った状態を放置すると、お口全体のバランスが崩れてしまいます。入れ歯やブリッジなどで歯を補う治療を行い、食事や会話が快適にできる生活を取り戻しましょう。当院では、患者さんに合わせた治療をご提案いたします。
入れ歯について
歯の代わりを務める入れ歯は、精密に作られるものの装着してから口腔内の組織に馴染み慣れるまで時間がかかり、人によっては装着後も細かな調整が何度か必要になります。合わない入れ歯を使い続けると、食事や会話に支障が生じたり胃に負担がかかったりするため、ぴったりな入れ歯を使うことが大切です。当院では丁寧なカウンセリング、検査を行い、患者さんに合う入れ歯をご提案いたします。
入れ歯の種類
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部分入れ歯
部分的に歯を失ってしまった場合の補綴治療法です。歯を失った部分に対し、その代わりとなる人工歯や歯ぐきを補う床(しょう)、人工歯、床と周りの歯を固定するためのクラスプと呼ばれる留め具の3つのパーツから構成されています。
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総入れ歯
歯を全て失った場合は、総入れ歯を利用するのが一般的です。歯の代わりになる人工歯、歯茎の代わりになる床(しょう)の2つのパーツで構成され、粘膜の吸着力を使って口腔内で維持されます。
自費と保険の入れ歯の違い
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自費の入れ歯
自費で入れ歯を作る場合は、素材や作り方に制限がありません。患者さんのご要望を全て汲み取ることができ、希望に近い入れ歯を提案できます。見た目や噛み合わせ、快適な使い心地などを追求した入れ歯の作製が叶います。
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保険の入れ歯
一般的にイメージされる入れ歯が、保険の入れ歯です。部分入れ歯、総入れ歯どちらも取り扱いがあり、保険適用内でリーズナブルに作製できます。自費の入れ歯よりも早くお渡しできるのも特徴です。
当院の取り扱い入れ歯
保険の入れ歯
保険の入れ歯はリーズナブルに作製でき、万が一壊れたときも様々な歯科医院で対応できる特徴があります。ただし、使える材料や作製方法には制限があるため、患者さんの細かいご要望に対応するのは簡単ではありません。2021年9月からは、部分入れ歯に限り、入れ歯の内面に磁性アタッチメントを装着するマグネット式入れ歯が保険適用になりました。上の入れ歯が落ちたり下の入れ歯が浮き上がったりすることを抑え、より安定した入れ歯としてご利用いただけます。
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メリット
- 保険が適用のため、安価である
- 不具合の際の調整がしやすい
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デメリット
- 限られた素材・方法の治療となります
- 耐久性があまりありません
- 違和感やしゃべりづらかったりします
ノンクラスプデンチャー
金属のばね(クラスプ)があると、入れ歯は目立ちやすくなります。ノンクラスプデンチャーは、金属のばねがないタイプの入れ歯なので装置を付けているとほとんど気づかれません。
治療期間 | 1ヵ月~2ヵ月 |
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治療回数 | 3回~4回 |
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メリット
- 金属アレルギーの心配がありません
- 保険の入れ歯よりも薄くて違和感があまりありません
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デメリット
- 自費診療のため、保険診療に比べ費用がかかります
- 衝撃に弱く、破損しやすいです
- 入れ歯を固定する歯がない場合は使用できません
金属床義歯
金属床義歯とは、お口の粘膜が触れる床部分に金属を使用している入れ歯です。金属なので、薄くしても強度が保たれます。また、入れ歯自体に厚みがなく、装着時の圧迫感が少なく済みます。
治療期間 | 2ヵ月~3ヵ月 |
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回数 | 6回~7回 |
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メリット
- 熱を伝える素材のため、食事が美味しく感じます
- 保険の入れ歯よりも薄くて頑丈です
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デメリット
- 自費診療のため、保険診療に比べ費用がかかります
- 素材に重みがあるため、違和感を感じることがあります
- 金属アレルギーをお持ちの方は使用できない場合があります
シリコンデンチャー
他の入れ歯で、口の中の痛みが取れない、どうしても外れてしまうというお悩みがある方にご提案するのが、シリコンデンチャーです。無痛吸着義歯と言われるこの入れ歯は、従来の入れ歯のお悩みを解決するために開発されました。歯ぐきに触れる部分に、強く柔らかい生体用のシリコンを使用しています。
治療期間 | 1ヵ月~2ヵ月 |
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回数 | 2回~3回 |
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メリット
- 柔らかくて使い心地が良いです
- 幅広い症状に使えます
- 入れ歯が外れたり、落ちたりしにくいです
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デメリット
- 自費診療のため、保険診療に比べ費用がかかります
- シリコン素材で作られるため、汚れが付きやすいです
- 修理が難しいです
料金
ノンクラスプデンチャー | ¥110,000~¥275,000(税込み) |
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金属床義歯 | ¥220,000~¥550,000(税込み) |
シリコンデンチャー | ¥33,000~¥55,000(税込み) |
※作る歯の本数と金属の場合は金属の材質によって金額が変動します。
ブリッジについて
ブリッジとは、失った歯の両端を削り、歯を失くした部分を橋のようなアーチ状の被せ物で補う治療法のことです。失った歯の両端が健康な場合に限り、この治療法を行うことができます。ブリッジをご希望の患者さんには、健康な歯を削るなどの留意点をしっかり説明しながら、金属やセラミックス、メタルフリーなどの自費診療の材料もご紹介いたしますので、一度ご相談ください。
治療の後は定期検診へ
保険、自費に関わらず、入れ歯を快適に使い続けるには日々のメインテナンスが重要となります。汚れが付いたまま放置すると、不快なニオイや劣化を早める原因にもなります。いれば専用の歯ブラシや薬剤を使用して、日々の徹底的な洗浄を行いましょう。最初はフィットしていた入れ歯でも、使い続けるうちにお口に合わなくなることもあります。そのような状態を放置すると口腔内のトラブルにつながるため、歯科医院での定期的な調整がおすすめです。